サウンドローダー PR2
Wave Pad サウンド編集




  
現在、デジトラックスから出ているサウンドデコーダは3機種出ています。
すべてサウンドはアメリカ型なので、日本やその他の車両のサウンドを組み込むのはデジトラックスから出ているPR2というサウンド書込み機器が必要になってきます。

付属内容
1、PR2本体
2、電源給電、データー入出力 モジュラーコード
3、RS−232C 25ピンから9ピン変換コード
4、PR2プログラマー (サウンドローダー)
こちらがPR2本体です。
電源をいったんこちらに給電したものを、データーと一緒に線路へ送るためのものです。データーはパソコンのRS−232Cへ接続されます。
PR2本体からのモジュラーコードは6局6芯のモジュラーコードとなっていてその片方が写真のようになっています。
デジトラックスはこういうところは雑ですよね。
電源は12〜15Vまでの範囲の電源を使用します。
線路へと書いてありますが、サウンドデコーダを搭載済みの車両を線路に載せます。サウンドファイルやデータなどは線路を経由して直接データを送る方式となっています。


そこで、上記の写真の状態では耐久性、メンテナンス性がありませんので、電話用6極6芯のローゼットを使用して電源部と線路(データ書込み配線)の分離してみました。
取外した6芯モジュラーコードの片方は6芯チップに交換。
電源部を横から接続する方法にしてみました。
線路行きの線はKATOフィーダー延長ケーブルを使用し、KATO HOレールに接続できるよう加工。
「Sound Loader」

サウンドを変更したり、CV値の変更をできるソフトです。
サウンドファイルの種類はWAVです。
ただWAV音源をそのまま組み込むことはできません。
なので、後ほど紹介する、WavePad(フリーソフト)を用いて加工する必要があります。
現在の所、アメリカ型の4機種のサウンドファイルしかありませんので、日本車に搭載する場合そのサウンド部分を変更しなければなりません。
注意いしなければならない点があるのですが、ESUのLOKSOUNDのように細かいノッチの段階的に音を変更したりというのはできないため、定義されたところにサウンドを組みこむことしかできません。なので、あまり自由度がありません。
いずれはプログラム変更できるソフトが出てくればいいのですが。
ちなみにESUであれば詳細な設定までできるので、気になる方はそちらを導入されたほうがいいかと思います。
簡単な電気機関車や電車、カニなどコンプレッサーや汽笛で使用する場合はこれで十分かと思います。


このソフトはPR2を購入すれば添付されています。
もちろんデジトラックスのHPでもダウンロードできます。
http://www.digitrax.com/sounddepot.php
「Wave Pad」

Sound Loderに音源(Waveファイル)を入れる前にサウンドを加工する必要があります。汽笛やエンジン音、ブロアー音、コンプレッサーなどこのソフトを使用して加工させます。
ほとんどのサウンドはステレオで圧縮率が低いものが多く、デジトラックスのデコーダのサウンド保存容量も512KByteと少ないため音源を圧縮させなければなりません。デコーダに入れるサウンドの圧縮は(8bit 1sec アナログ 11025sec)なのでアナログで圧縮が高く、なおかつ綺麗な音源を入れることが最適なパターンです。
これが結構難しく、何度も取込み編集し聞き比べるといったことの繰り返しとなります。結構面倒ですが、ESUやデジトラックスもこの段階は踏まないといい音を表現できません。

Wave Padはフリーソフト 下記のURLでダウンロードできます。mp3、mpeg各種音源からの編集もできる優れものソフトです。
http://www.nch.com.au/wavepad/
汽笛を作製します。
マスター音源をFileOpenし、編集をします。
ここで必要な部分を切取り編集します。
写真の緑の波形が一番高いところが汽笛の部分です。
ここを切り取りしてみましょう。
もっと細かい波形を見たいので、赤丸のズームアップをクリックしていきます。取込みたい部分をマウスで指定すると左のようになります。始めと終わりの一番波形が小さいところの部分を区切りとします。波形が小さいということは、音が小さい部分なので汽笛など1つの音の音源としてはこの方法で良いです。
連続した音を区切る場合は別です。
指定が終わったら、一度 黄丸の再生ボタンを押し、指定された音を聞いてみます。納得いくまでは指定、再生の繰り返しになると思います。
ここでサウンドを変換してもいいのですが、この部分のサウンドをもう少し編集してみます。
指定した以外の音源の部分は編集の邪魔になりますので削除します。
指定してある部分にマウスを合わせ、右クリック、Copyをしてください。
そして、画面左上にある New Fileをクリックします。
サンプルレイトやアナログ、ステレオの選択窓が出てきますが、そのままOKをクリック。
すると新しい画面窓がでてきますので、その窓の上にマウスを移動し、右クリック、Paste。
切取った音源だけが表示再生されます。
編集中に誤った設定をしてしまったり、消去してしまったときはこの方法が修繕が楽です。
画面上の部分にアイコンが並んでいます。
ここのアイコンはフェードイン、アウト、ノイズリダクション、音量の変更、エコー、スピード変更などの変更ができます。
音源変換するまでにノイズ除去や音量調整してみてはどうでしょうか?
編集が終わったら、音源変換作業をします。
SaveFile アイコンをクリックし、保存場所、保存名を登録し、保存させます。

次に変換したいファイルの種別を選択します。
サウンド名 そのまま
形式     PCM
属性     11.025 KHz 8ビット モノラル

を選択します。
デジトラックス、ESUでも設定は同じ。

あとはSoundLoader で使用したい部分のサウンドを設定し、書きこむだけ。
でも実際にデコーダに入れて聞いてみると音量のせいでノイズが入ったり、不自然に音が切れたりしますので、そのときは編集からスタート。地道な作業の繰り返しです。

サウンド車が出来上がった時の瞬間がたまりません。


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