第10章-1 スケジュール設定
(基本操作とエンドレス運転)
 



第8章のBlock設定
で、Blockの設定の方法を説明しました。そのBlockをうまく配置し作成したのが左の写真のレイアウトです。このホームページ用に作成したレイアウトです。ヤード引込とヤード3線を追加しました。この中から基本的なスケジュールを説明します。

まずは、1周して停車するエンドレスの運転です。

まず、列車を自動的にスケジュールにあった動きをさせる画面が別にあります。「Dispatcher」です。Edit Mode にして画面上のメニューバーから「Window」、「Dispatcher」を選択しましょう。新しい画面「Dispatcher」表示されます。
「Dispacher」はこのような画面が表示されます。
スケジュールが設定されていませんので、画面はなにもありません。

まず、新しいスケジュールを作りましょう。Dispatcherの画面から「Schedules」のボタンを押す。
次に、メニューから「Schedule」を選択し、「Create Schedule」を選択。
左のSchedulesに「Schedule **」と表示されます。そして、何も表示されなかった部分にレイアウト、Blockがあらわれます。
左の写真のツールバーが画面上にありますので、赤の丸のボタンをクリックします。
このアイコンは「Pic From Block Diagram」といいマウスでBlockを指定した順路にルートが決められる便利なものです。
このバーが表示されていないようでしたら、メニューから「View→Tool Bars→Element Box」を選択すれば出てくるはずです。
まず、駅3号線を時計回り1周するスケジュールを作成してみましょう。Pic From Block Diagram」アイコンをクリックし、順番に駅3号線→外第1閉塞→外第2閉塞→外第3閉塞→駅3号線にクリックして指定させます。
列車を動かしたい順番にブロックを指定していくつもりでやってください。
指定したところののブロックとブロックの線路は少し色が変わりますので、この区間は正常に設定されたと思ってください。色が変わらなければ、線路とブロックの配置が誤っていますので、レイアウトを変更しなおしてください。マウス操作ミスでブロックの指定がうまくいかなかったときは、このスケジュールを削除して新しくスケジュールを作成したほうが早いです。
走行させたいブロックごとにルートをマウスでクリックしましたが、まだこの状態ではスケジュールをスタートする位置が決定されていません。
そこでスタートする部分のBlockにマウスをあわせ右クリックしてみましょう。駅 3号線がスタート位置にしましたので、「駅 3号線」にマウスをあわせ右クリック。
そうするとWindowが開き 上から2つ目の「Schedule Specific Block Settings」を選択しましょう。
このスケジュールBlockの詳細設定と思ってください。



このようなWindowが開きますので、矢印のところStart/Destの□にマウスでクリックしレ点をいれます。
このブロックのスタートは出発進行左向きか右向きかを設定させます。

Start Block : スタートブロック
Dest Block : 終了ブロック

時計回り1週させて同じ場所に停車するので、この場合は「Start Block」「Dest Block」の左矢印にレ点を入れる。

これでこのスケジュールとスタート位置を設定しました。
Schedule 1 の名前になっていますので、この状態でスケジュールを次々作っていくと何のスケジュールかわからなくなってくるので、このスケジュールに名前をつけましょう。
Schedule 1 にマウスをあわせダブルクリック。
このWindowが出てきます。この Nameというところにスケジュール名を入力しましょう。「3号線 1周」とわかりやすく入力。次にこのスケジュールのタイプを決めます。このスケジュールのTypeはNormalでその他は設定しない
決定ならば「OK」ボタン。

Normal : 通常のスケジュールを実行

Shuttle : スケジュールのスタートから終点まで往復運転を実行

Cycle  : スケジュールを**数回実行

Shunt  : 半自動運転モードです。スケジュールのルートどおりに手動で列車を操作します。
  
といったスケジュールの行動を決定させます。

この「3号線 1周」のタイプはNormalでその他は設定しない

これで、動作の設定は完了です。
列車をスタート位置の「駅 3号線」に乗せましょう。Indicatorのランプが黄色なり、ブロックも赤くなりました。当HPではRX4のトランスポンディングを使用していませんので、この状態では列車名は表示されていません。RX4の設定になっていれば列車の名前が表示してくれるはずです。
列車を登録させるにはスタートするブロックで右クリック、「Assign Train」を選択。
列車を選択し、Train Orientasion で進行方向を決定します。デコーダは進行方向は認識してくれませんので、あらかじめ進行方向を確認して、レールに置いてください。よければ「OK」ボタン。
列車選択後、進行方向を間違えた場合、列車の向きを変えるか、「Reverse Train Orientation」をすることにより進行方向を変更することができます。
さて、スケジュールを実行してみましょう。
「Dispatcher」の窓を開き、実行するスケジュールを選択します。この場合は「3号線 1周」を選択。
すると、メニューバーの赤丸部分にアイコンが現れます。

 通常の実行(ブロックの指定した順路でスケジュールが実行)

 通常の逆実行(ブロックの指定した逆順路でスケジュール実行)

 実行しているスケジュール強制ストップ

 実行している複数スケジュール強制ストップ


とりあえずのボタンを押すと、列車が動き出して1周し、同じ「駅 3号線」のブロックで停車するはずです。思った位置で停車しない場合は、第8章のBlock設定 を確認してください。
簡単なレイアウト1周のスケジュールをやってみました。スケジュールのTypeを「Cycle」にし、3周してみるとか、これでいろいろ試してください。
いろいろ触っているうちに動かなくなったりするので、そのときはスケジュールを消して初めからやってみましょう。
とにかく、慣れてくるとコツをつかんでくるはずです。




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